捻挫の対策

こんにちは!柔整師の奥永です。

今回は捻挫の対策について説明していきます。


捻挫したらどうする?

捻挫は特に足首や指に起こりやすく、関節を捻って痛めてしまうことで起こります。

靭帯の損傷などが考えられる場合は、しっかりとした治療が必要です。

目立った腫れやひどい痛みといった症状がなければセルフケアで様子をみてもいいでしょう。

捻挫直後の応急処置や、その後の手当についても覚えておきましょう。


医療機関での受診をおすすめする場合とセルフケアできる場合

医療機関での受診をおすすめする場合

次のような場合は早めに専門医に診てもらいましょう。

靭帯が断裂していたり、骨折している可能性があります。

・腫れがひどく、歩けないほど痛い場合

・関節がグラグラして不安定な場合

・安静に過ごして1~2週間経過しても痛みが治らない場合


セルフケアできる場合

靭帯が痛むレベルまで重くなければ、セルフケアできます。

腫れがそれほど目立たず、痛みも我慢できる程度なら、まずは自分でセルフケアをしながら様子を見るのもいいでしょう。

ただし、靭帯の部分によっては痛みを感じにくいこともあるため、

1~2週間しても痛みがあり、関節の不安定さを感じる場合などは念のために受診しましょう。


捻挫の痛みと炎症を抑えるしくみ

捻挫が起こり、靭帯が傷んだり周囲に炎症が起こったりすると、

ブラジキニンやヒスタミンという痛みを起こす物質が作られ、感覚中枢に作用して痛みを起こします。

この時、プロスタグランジンという物質も作られ、これが炎症を起こしたり、神経終末(シナプス)に作用して痛みを増強させます。

湿布薬などに含まれるロキソプロフェンナトリウム水和物、フェルビナク、インドメタシンなどの鎮痛消炎成分は、

このプロスタグランジンを効果的に抑えてくれます。


急性期は冷感湿布、慢性期は温感湿布

手当の仕方は、急性期と慢性期で違います。

捻挫をした直後は、患部が炎症を起こし腫れているので、十分に冷やして血流を抑えることが必要です。

炎症が治まってからは、逆に溜まった血を吸収され固まった筋肉をほぐすために、温めて血行をよくする処置をします。

時期急性期
(捻挫(ねんざ)後2~3日が目安)
慢性期
(捻挫(ねんざ)後4~7日が目安)
状態捻挫(ねんざ)をした直後で、腫れや痛みの強い時期。患部が炎症を起こしています。捻挫(ねんざ)をしてしばらくたち、やや腫れや痛みが落ち着いたころ。炎症は治まっています。
手当てのポイント氷や冷水、冷感シップなどで冷やします。冷やすことで血管が収縮し、血液の流れがゆるやかになり、内出血や炎症を抑えることにつながります。入浴や足浴、温感シップなどで患部を温めます。温めると血管が広がって血液の循環がよくなるため、内出血の吸収を早め、腫れがひきやすくなります。痛みをやわらげる効果もあります。
適した外用剤成分鎮痛消炎成分
抗炎症成分
冷感刺激成分
鎮痛消炎成分
温感刺激成分
ビタミンEなど
タイプ冷感シップ・テープ
スプレー(応急処置に)
ゲル
温感シップ・テープ
クリーム、軟膏
(マッサージしながらすりこむ)


応急処置の基本は「RICE」

捻挫を起こした直後は以下のケアが基本と言われています。

起こった時に慌てないよう覚えておくと便利です。


R=REST(安静)

痛む場所を動かさず、なるべく安静に過ごしましょう。

弾性包帯やテープなどで患部を固定することもあります。


I=ICE(冷却)

氷や冷水、冷感湿布などで患部を冷やします。

但し、氷などを直接、長い時間皮膚に当てたままにしておくと、しもやけになることがあるため、

必ずビニール袋などに入れた上からタオルや布などでくるんで当てましょう。


C=COMPRESSION(圧迫)

腫れがひどい場合は、内出血が多い事が考えられるため、抑えるために包帯などで軽く圧迫します。

ただし、長時間強く圧迫しすぎると血液循環が悪くなってしまうため、あまり強く圧迫しすぎず、数時間ごとに巻き替えましょう。


E=ELEVATION(挙上)

腫れや内出血、うっ血などを防ぐために、患部を心臓より高い位置に挙げておきます。

足の場合は横になってクッションなどに足を乗せておくといいでしょう。



アイズスポーツ整骨院 西新院 


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