こんにちは!西新店柔整師の奥永です。
今回は【骨盤の歪みチェック方法】について説明していきます。
「骨盤」という言葉はよく使われているのですが、具体的にはどこの事をいうのか案外分からないまま使われている場合が多いようです。
骨盤とは、下位腰椎(第5腰椎。第4腰椎も含む場合もあり)、寛骨、仙骨、尾骨を指して言います。
骨盤もたくさんの靭帯や筋によって支えられています。
【骨盤の前傾と後傾】
ここではもう一つ「骨盤の前傾と後傾」という言い方についても確認しておきましょう。
「骨盤の前傾と後傾」というのは、横から見た時の「骨盤の傾き具合」の事です。
「骨盤の前後の傾き具合」を見る具体的な目安としては、寛骨の上前腸骨棘という部分と上後腸骨棘という部分を結んだ線と水平線が作る角度が参考になります。
また、横から見た時のズボン上端線の傾き具合や、ベルトと水平線が作る角度なども参考にするとよいでしょう。
細かくは、仙腸関節や腰仙関節の状態も併せてみていきますが、ここでは大まかにとらえてみましょう。
【骨盤の前傾の大小による姿勢の違い】
腰椎部は前弯(腰椎部はやや反っている)しているのが標準です。
骨盤は、やや前傾(30度程)しているのが「基準となる目安」と考えてください。
骨盤が前傾すると、連動して腰椎部は伸展する(腰椎部が反る)ことになります。
よって、「骨盤の前傾が大きい姿勢」とは、腰椎部が「過伸展」(反りすぎ)である姿勢です。
骨盤が後傾すると連動して、腰椎部は屈曲する(腰椎部が丸くなる)ことになりますので、
「骨盤の前傾が小さい(少ない)姿勢」とは、腰椎部が「過屈曲」である姿勢です。
【いろいろな体位での骨盤の傾き具合】
立位姿勢だけでなく、スポーツや健康づくりの場面で体操やストレッチを行う時などに使う運動体位やポジションでも、
骨盤の傾き具合(腰椎部の伸展具合)をチェックしてみましょう。
〇仰臥位(仰向け)
仰臥位では、リラックスして脱力できていれば、重力のかかり方から言って、
腰部と床の間には大きな隙間はできません。
逆に腰部と床の間に大きな隙間ができていれば、骨盤の前傾が大きすぎる(腰椎部伸展が大きい)タイプです。
①仰臥位での標準的な骨盤の傾き(腰椎部の伸展具合)
②腰部と床の間に大きな隙間ができている状態。
立位姿勢に当てはめると、骨盤の前傾が大きすぎる例。
〇伏臥位(うつ伏せ)
伏臥位では、リラックスして脱力できれば、重力なかかり方から言って、
脚の付け根と床の間に隙間ができるようにはなりません(お尻が上がったような感じにはなりません)。
逆にお尻が上がったような感じなら、股関節屈曲に作用する筋、
体幹部伸展に作用する筋などに緊張があるのかもしれません。
立位姿勢に当てはめると、骨盤の前傾が大きすぎる(腰椎部伸展が大きい)タイプです。
①伏臥位での標準的な骨盤の傾き(腰椎部の伸展具合)
②足の付け根と床の間に隙間ができ、お尻が上がったような状態。
立位姿勢に当てはめると、骨盤の前傾が大きすぎる例。
〇四つん這い位
四つん這い位では、股関節は屈曲位ですので、立位姿勢とは違いますが、
腰椎部の伸展具合について確認してみましょう。
①別名「ネコのポーズ」。腰椎部は屈曲している。
立位姿勢に当てはめると、骨盤前傾が小さい(骨盤後傾)タイプと同様の状態。
②「ネコのポーズ」でも、あまり腰椎部が屈曲していないと、腰背部に直線部分が生じる。
①別名「イヌのポーズ」。腰椎部は伸展している。
立位姿勢に当てはめると、骨盤前傾が大きいタイプと同様の状態。
②「イヌのポーズ」でも、あまり腰椎部が伸展していないと、腰背部が直線に近くなる。
〇側臥位
側臥位(横向きに寝たところ)を天井から見た写真です。
骨盤の傾き(腰椎部の伸展具合)に注目してみましょう。
①側臥位での標準的な骨盤の傾き(腰椎部の伸展具合)
②側臥位での骨盤前傾が大きい(腰椎部伸展が大きい)
③側臥位での骨盤前傾が小さい
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